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2020.01.23

水 と 農 薬

八点鐘

日頃、何気なく飲んでいる水ですが、この世に生きとし生けるもの全てに必要不可欠なものです。
動物の体内を巡っている循環器系の血液の水分(体液)が生命維持に必要な養分や細胞で不要になった老廃物の運搬を担っています。

体内の栄養分、不要になった物質はcarrierである水(体液)によりそれぞれの臓器に運ばれ、老廃物は腎臓で血液から水分とともに抽出され、尿として体外に排出されます。仕組みは異なりますが、植物も水分により根から吸収した養分を葉に運びます。


したがって、この世に生のあるものの栄養分、老廃物はすべて水溶性です。
農園の野菜に散布する殺虫剤も当然水溶性です。水溶性でないと虫は体内に取り込めません(死にません)。

よって、購入した野菜は洗剤で洗う必要はありません。
水洗いで十分です。椿の葉のように滑面の葉をもつ植物には、展着剤(一種ののり状の接着剤)入りの農薬を散布しますので、これは洗剤で落としてください。でも、椿の葉は食用ではありません。また、展着剤はコストが掛かりますので、野菜には使用しません。

通常、有機酸系の農薬は、2週間程度で紫外線により分解され、毒性を失い、無害となります。
よって、農薬の原液は、紫外線の影響を避けるため、こげ茶の遮光瓶に入っています。

大豆(枝豆)を栽培した経験のある方ですとお分かりになると思いますが、大豆(枝豆)を作ると、虫(蛾の青虫)による食害に悩まされ、少々殺虫剤を施しても治まりません。
ところが、居酒屋で出る枝豆(海外産)は食害のない鮮やかな明るい緑色です。正直なところ、少々違和感を覚えます。それに加えて、この種の枝豆はゴリ(硬い)が多い。若いのでしょう。

自作の枝豆は、色は悪いが、柔らかくて味がある。来年は大豆(枝豆)を作ろう。うまいビールと枝豆で楽しもう!

以上 薄明